2016/10/15
インプラントメーカーは世界中で100社以上あるといわれ、カルシテックインプラントはアメリカのZIMMER社が製造しているHAコーティングの人工歯根です。HAとはハイドロキシアパタイトのことをいい、歯や骨の構成成分であるリン酸カルシウムを含んでいます。ハイドロキシアパタイトは歯のエナメル質のほぼ全部、象牙質の約7割程度を構成している物質で、歯磨き剤等にも配合されています。
歯のエナメル質の表面には見た目にわからないとてもちいさな傷のようなものが無数にあります。これがむし歯のなりかけでもある脱灰につながってくるといわれています。しかし、ハイドロキシアパタイトは唾液に含まれるミネラルイオンに作用して、初期むし歯を再石灰化させる作用があるといわれています。そのため、ハイドロキシアパタイトでコーティングされている人工歯根が口内にあることでむし歯になりにくくなるといった喜ばしい作用も期待できると考えています。
チタン表面コーティングに使われているハイドロキシアパタイトは、顎骨の中で自ら骨組織と結合する作用があります。そのため、ハイドロキシアパタイトがコーティングされていないチタン製人工歯根と比べると、早く骨と結合することができるという特徴もあって、大分の小野歯科医院でも骨との親和性が高いハイドロキシアパタイトでコーティングされた人工歯根は、治療でもよく使っています。
また、歯を失って治療が必要になった患者様のなかには骨造成が必要とされる場合があります。大分の小野歯科医院でも、そのままでは治療できない患者様への骨造成を伴う治療にサイナスリフト法やソケットリフト法等の治療法とともに、カルシテックインプラント等を用いた治療法が進められています。
治療を受ける前には、患者様の顎骨の量が十分あることが前提となります。もし骨量が十分にない場合でも、治療は可能になる場合がありますので、諦める前に歯科医院で相談してみることをご提案します。
カルシテックインプラントはアメリカのZIMMER社製造のハイドロキシアパタイトでコーティングされた人工歯根です。骨との親和性が高く、早期に骨と結合することができるという特徴もあるすぐれた人工歯根の一つといえます。